項羽と劉邦(1)

紀元前、秦が中国全土を統一し、秦王・政は自らを始皇帝と称した。
しかしその圧政に人々は苦しめられ、日に日に怨嗟の声は高まっていた。
少年の頃よりキレ者でならす項羽。
すこぶる度量のおおきい劉邦。
若き獅子たちの歓喜のドラマが、いま始まる!酒好き、女好き、なまけ者…、とにかく評判の芳しくない沛県の亭長・劉邦。
しかしなぜか劉邦は人望を集め、つねに彼の周りは人だかりができていた。
一方、その頃豪腕・項羽は叔父の項梁とともに会稽を占領し、一足早く打倒秦の旗揚げをした!范増を軍師に迎え入れた項羽は楚を建国した。
諸侯は続々と楚に集まり、項軍は一気に大勢力になる。
そして10万の兵を率いて項羽の元にやってきた劉邦。
ここに二人は初めて顔を合わせた! その時、范増は劉邦の全身から漂う強い運気に、冷や汗を流すのだった。
鬼神のごとき強さを発揮し、秦の大軍を撃破した項羽。
その勇猛さはあっという間に世間に広がっていた。
一方その頃、秦の二世皇帝・胡亥は日夜酒と女におぼれ、実権は宦官の趙高が握っていた。
次々と宮中の反対勢力を粛清した趙高は、遂に丞相にまで上り詰める。
楚の懐王は項羽と劉邦に秦への進撃を命じた。
そして先に関中に入った者を関中王とし、後から入った者を臣とするとの令を出す。
殺戮を繰り返す項羽、義を重んじる劉邦、二人はそれぞれのやり方で関中を目指す。
そしてその道中、劉邦は賢人・張良を臣下に加えた。
続きはこちらから⇒ttp://www.ebookjapan.jp/shop/book.asp?sku=60010748